繊細さに魅せられる。まるで命を宿しているような「サツルノ ピンズ」 想いを繋ぐ百貨店【TSUNAGU】
繊細さに魅せられる。まるで命を宿しているような「サツルノ ピンズ」
ピシッとしたジャケットスタイルで決めた方の胸元に、小さなピンズが輝いていると、なんだかワンランク上のおしゃれを楽しんでいるような素敵な印象を受けますよね。
今回ご紹介する、シルバージュエリーブランド「サツルノ」のピンズは、まるで生命を宿しているような瑞々しさ、艶やかさがあるのが特徴です。
「サツルノ」は、1973年に男性3人によって設立されました。
有名メーカーで技術を培った彼らが掲げたのは、シルバー素材にこだわり、シルバーの質感や色合い、その加工性を活かしたうえで、細部までこだわった商品を作ること。
種類豊富なピンズの中で特に目につくのは、動植物がモチーフになっている商品の数々。
毛や皮、皮膚の質感、瞳の色の深さまでも忠実に再現された動物モチーフには、見る人をホッと和ませてくれるような温かみが。
植物モチーフには、広がったその花びら一枚一枚から、いまにもいい匂いが漂ってくるような美しさがあり、わたしたちを魅了してくれます。
シルバー素材にエポキシエナメルという塗料を用いて色付けされた商品には、ひとつとして同じものがありません。
深みのある色合いは、何度も重ね塗りをしたように見えますが、色付けはすべてたった一度だけ。
実際に手に取ってみると、その小さなモチーフに施された、ハンドペイント技術の繊細さを体感することができますよ。
「サツルノ」のピンズのデザインは、すべてデザイナーの頭の中から生まれています。
しかもピンズの原型作成にあたって、そのデザインを紙に描くことはありません。
デザイナーはまず、頭の中に動植物の動きある描写をイメージ。そのワンシーンをそのまま切り取って、商品の原型を作り始めるというのです。
これにより、より本物に近く、動きのあるデザインに仕上がるのだとか。
こだわり抜いてできた商品は、確かにいまにも動き出しそうなほど、いきいきとしています。
完成までには20もの工程があり、その全行程に、職人たちが日々技術を注ぎ込んでいるのです。
1998年、1999年には、シルバー雑誌「ARGETO」にて「ARGO AWARD」を連続受賞した実績も。
その確かな品質を、ぜひその手に取ってお確かめくださいね。
愛らしい表情で、あなたを和ませてくれるそのピンズは、とっておきの相棒になることでしょう。
大切な方へのプレゼントにも、喜ばれそうですね。
ライター:神村 綾乃