まるで小鳥がさえずるように。愛らしい小鳥型のおりん「ことりん」九乗おりん
まるで小鳥がさえずるように。愛らしい小鳥型のおりん「ことりん」
「ことりん」は愛らしい小鳥の形をした“おりん”。
おりんといえば、ちーんという音を響かせる、誰でも一度は目にしたことのある仏具ですよね。
どことなく温かく、優しさを感じさせる音は、すっと真っすぐ伸びていくように響き、まるでなにかに守られているような感覚にもなる不思議な音です。
「ことりん」は仏具としてではなく、音を楽しむインテリアとしてお部屋に置いてもよさそうなデザインが特徴です。
古来より人々は、神仏に対して篤い信仰心を抱き、その時代における至上の技術を尽くして、建築や、仏具の作製にあたってきました。
静かに包み込んでくれるような音を響かせるおりんの音は、仏さまに届ける音としてもふさわしいもの。
心の底に響くような心地よさがあります。
「心地よいおりんの音を、仏さま用としてだけではなく、日々の暮らしのさまざまな場面に取り入れたい」
そんな想いのもと、さまざまなおりん作製を進めているのが株式会社山口久乗です。
山口久乗が作製するおりんは「九乗おりん」と呼ばれ、その多様なデザインが注目されています。
明治40年に創業してから百余年、仏具に携わってきた同社が拠点を構えるのは、富山県高岡市。
鉱物産業を主とする職人の街で、特に日本唯一の「高岡銅器」の産地として有名な場所です。
現在では、銅器の全国生産量の9割以上を占める、まさに“銅器の街”なんですよ。
小鳥の形をした「ことりん」は、しっぽをちょいと押すと、ゆらゆら揺れながら凛とした音を奏でます。
遠くに真っすぐ響く音は、離れた部屋にいても聞こえるほど。けれど主張しすぎるわけでもなく、ただ伸びやかに耳に届く、不思議な音です。
一日の始まりを「ことりん」のさえずりでスタートさせる生活…なんとも優雅だと思いませんか?
繰り返し聞きたくなるような、華やかでエレガントな音が、あなたの生活にきっと潤いを与えてくれることでしょう。
しかも、くちばしのスリットにはメモをはさめる、なんとも働きものなおりんです。
カラーは、どんな部屋にも溶け込む銀色が美しい「素」と、シャープな印象の深い黒が特徴の「墨」の2色からお選びいただけます。
仏具としてではなく、インテリアとしても楽しめる一品。
記念日や、特別な日のプレゼントとして「ことりん」を贈ってみるのはいかがでしょうか。
小鳥好きな方もそうでない方も、その愛らしさに、きっと虜となってしまうことでしょう。
ライター:神村 綾乃